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「メディカルフィットネスさくら」からのお知らせ

メディカルフィットネスさくらだより 2015年7月

「メディカルフィットネスさくら」からのお知らせ

メディカルフィットネスさくらだより 2015年7月

2015.07.16

みなさん身体を動かしていますか?~運動の効果について考えてみましょう~
 今回は「運動がなぜ大切か?」という事について考えてみたいと思います。やみくもに運動を始めるよりも、効果を知ったうえで始めた方が長続きします。運動の最も重要な効果は「健康」になる事です。健康に対する運動の効果が医学的にも証明されており、シニア世代を中心に健康志向として様々な運動方法が紹介されているところです。


 具体的な効果を見ていくと、筋力は20-30歳でピークを迎え、65歳までには20%の筋力が低下する言われています。筋力の低下は歩行能力の障害や転倒などにつながり、日常生活への大きな障害となります。筋力トレーニングはそれらの低下を緩やかにし、歩く速さや転倒の危険性を除去する事が証明されています。また、骨粗鬆症に対する運動は、骨密度を増加させる効果があると言われています。特に体重負荷のかかる運動の方がより効果が高まります。そして、や心臓では年齢と共に最大心拍数(強度の強い運動をした際の心拍数)が低下していき、運動不足により増強され、「疲れやすさ」の一因となります。運動を行っている人は行っていない人の2倍の心肺持久力があるというデータも示されています。また、血圧に対しては、低から中強度の運動は血圧を下げる効果が示されており、血液中の中性脂肪の低下やHDLコレステロールの増加も期待できます。糖尿病では血糖値を下げる効果もあります。これらにより心筋梗塞脳梗塞などの血管内の病変による発病のリスクを大幅に減らすことができますそしてさらに、運動は腰痛や膝痛など身体の痛みの改善にも貢献出来ます。身体の慢性的な痛みは脆弱で柔軟性の低い筋によって生じるものがほとんどです。ロコモ予防としても運動の重要性は広まっています。最後には認知症やうつ病に対する運動も多くの効果が示されています。


 一つ一つはなんとなく知っているという方も多いと思いますが、改めて考えてみると、これだけ多くの効果が期待できるのです。逆に言えば運動不足はこれらの病気の引き金を自ら引いてしまう事にもなりかねません「明日やろうは、ばかやろう」という言葉があります。是非今日から運動を始めましょう!


疾病予防運動施設 メディカルフィットネスさくら 理学療法士 平野雄三




※写真はスタジオで行われている糖尿病予防の「ブルーサークル」です。