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「メディカルフィットネスさくら」からのお知らせ

「運動の効果を引き出すために 目標設定と動機づけ③」

「メディカルフィットネスさくら」からのお知らせ

「運動の効果を引き出すために 目標設定と動機づけ③」

2016.08.19


 前回は目標設定のためのポイントをお話させて頂きました。
目標も具体的で、行動目標も立てて、いざ始めても、それでも長続きしにくくなる事も当然あると思います。
幸先のよいスタートを切ればすべてが順風満帆というわけではありません。
今回は動機を常に高く保つためのポイントを少しお話します。


 一つは“有言実行”です。

つまり自分以外の人に目標を伝え、共有する事はとても効果的です。


人は社会的な生き物です。

報酬を得たい、他人よりも優れた自分でいたい、周りから認められたいというのは全て、“社会的動機付け”といいます。

これらは本来人間に備わった根源的な欲求なのです。

ですので、一人でこそこそやる事は、非常に遠回りな方法になります。


 二つ目は、強化マネジメントという考え方です。

これは、より適切な行動をした際に“自分へのご褒美”を与える事です。

一時期、“プチ贅沢”という言葉がはやりましたが、そういったものはまさしく、自分の行動を強化させるための手段になります。

しかし、これには欠点があります。

それは、同じことが長続きしない点です。

毎回同じご褒美では慣れてきて、より贅沢なご褒美を求める欲求が働きます。

ですので、特に運動初めの際や本当につらいと感じた際の短期的なものとした方が良いです。


 そして三つ目は刺激コントロールという考え方です。

受験勉強の際に“〇〇大学合格“などと自分の目標や夢を目につく場所に貼り付ける事は良くやられます。

つまり自分が行動を促進されるような刺激を常に与えるための方法です。

例えば、おしゃれなウェアを購入するとか、健康雑誌を常にバックに入れておくとか、やる気を出したい時に聞きたい音楽を携帯するなど様々です。

それらは、個人個人のライフスタイルや性格によって変わってきますので、ご自分にあったものを是非考えてみてください。

行動を変えるのは自分次第です!



理学療法士 平野雄三