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「メディカルフィットネスさくら」からのお知らせ

「運動をはじめるにあたっての注意点」

「メディカルフィットネスさくら」からのお知らせ

「運動をはじめるにあたっての注意点」

2017.01.15

 「さあ今日から運動をはじめるぞ!」という際に一つ注意しておかなければいけないことがあります。

それは“運動の弊害”を知っておくことです。若いうちは、急に運動を始めたり、多少無理な運動でもこなす事が出来ますが、歳を重ねるにつれて様々な持病を抱えたり、そもそもの体力が落ちていて、運動が返って弊害になる場合があります。「健康の為に」と思ったことが逆に不健康を引き起こしてしまう事になりかねません。



運動の弊害にはいくつかありますが、大きくは二つあります。一つは血管へのダメージです。動脈硬化などにより血管または血液の状態が不良な場合に急な、あるいは過度な運動を行うと心臓や血管に大きな負荷がかかり心臓疾患などの発症リスクを高める恐れがあります。



もう一つは痛みのリスクです。筋力の低下や不良姿勢の方は元々骨や関節に過度なストレスがかかっており、無理な運動によりそれらを助長するリスクが高まります。骨粗鬆症や関節症などを有している方は注意が必要です。



これらを未然に防ぐためにも、メディカルチェック(医学的に運動をおこなっても差し支えないかをチェックする事)をお勧めします。まずチェックにおいて一番重要なポイントはかかりつけの医師がいらっしゃるようでしたら、医師に運動の可否を確認する事です。許可が出た場合でも、運動をしてよいかどうかだけでなく、運動をする際に気を付けておく事なども併せて確認すると良いでしょう。



薬を飲まれている方も確認が必要です。例えば糖尿病の場合、運動が血糖を下げる効果がでますので、薬の併用により低血糖を引き起こす場合があります。また、ご自分で運動の判断を確認するのには、土肥・アンダーソンの基準というものがあります。例えば血圧は収縮期200mmHg以上、拡張期で120mmHg以上では運動はしてはいけないなどと決められています。判断に迷うときには一つの参考にしてみて下さい。







南東北春日リハビリテーション病院  理学療法士 平野雄三