筋肉の衰えは老化の始まり！？

筋肉についてまず初めに知らなければならないことは、「普通の生活を送っているだけでは筋肉は衰えていく一方だ」ということです。体の筋肉量は、20歳前後をピークに、年1％の割合で減っていくと言われています。多くの方は30歳くらいを境に体の見た目の変化や体力の衰えを感じ始めますが、筋肉量は実はすでに10年も前から減少し始めているのです。しかし、「筋肉の衰え」と「加齢」は比例関係にあるわけではありません。「歳を取ったから筋肉が衰えるのも仕方がない」と考えるのは間違いです。つまり、筋肉の衰えは加齢とは関係なく、運動量の低下が引き起こすものなのです。

筋肉に適切な刺激を与えてあげましょう！

　十分な運動をしないとまず衰えてくるのは下半身の筋肉です。年に1%減少していくというのは、ほぼ下半身の筋肉とも言ってもいいでしょう。上半身より下半身の筋肉が衰えやすいのは、下半身に大きな筋肉「大筋群」が集まっているからです。逆に言うと太ももやお尻など大きなパワーを発揮できる大筋群は、大きな負荷をかけてやらないと自然に衰えてしまいます。日常の生活で階段の上り下り動作以外で下半身の筋肉に十分な刺激を与える機会は意外と少ないです。とは言っても、運動初心者の方が自己流で筋力トレーニングするのは怪我などのリスクがあります。そこで最後に筋量アップ、体力アップが誰でもできる簡単な運動をご紹介します。それはステップエクササイズと言われるもので、階段や段差使って上り下りするような運動です。注意点としては上った脚から下ります（例：右脚から上がったら、次は左足を台に乗せます。そうしたら右足から下りましょう）。30秒程度で上る脚、下りる脚を入れ替えて行い、最初は5分程度から始め、徐々に20分程度はできるようになるといいでしょう。結構汗もかけていい運動になります。また筋肉がついてくると、体が軽くなり快調になります。ぜひ行ってみてください！

疾病予防運動施設　メディカルフィットネスさくら　健康運動指導士　御代田亨