2017.05.22
こんにちわ
メディカルフィットネスさくらの坂本です。
前回までは「目の疲労からくる肩こり」について、首の筋肉を中心にお話しさせて頂きました。首の筋肉の硬さが肩こりだけでなく、頭痛やめまいの原因となることもあるので、慢性頭痛などに悩まされている方はぜひお試しください。
今回からは肩こりランキング1位の「猫背」などの姿勢の崩れによる肩こりについてお伝えしていきます。
猫背とは
猫背というと一般的に背中が丸まっている姿勢を思い浮かばれるかと思います。もちろん、背中は丸まっていますが、肩こりで大事になってくるのは頭の位置です。猫背の姿勢を取ると必然的に頭が前方に突出した状態となります。以前、お伝えしましたが、頭は5〜7kg程度の重さがあります。猫背で頭が前方に突出していると首や肩の筋肉は常に頭を後ろに引っ張り、前に倒れないように頑張ります。つまり、何気なくテレビをみている時も首回りの筋肉は常に頑張っているということです。この状態が続くと筋肉に「コリ」ができ、肩こりとなってしまいます。
猫背の原因は
猫背になってしまう原因はいくつかありますので特に多い2つの特徴をお伝えします。
1)お腹が突出した姿勢(休めの姿勢)をとっている
普段、何気なく取っている姿勢で一番多い姿勢かと思います。メディカルフィットネスさくらで行なっている姿勢評価でも、かなりの確率でこの姿勢となっています。
なぜ、お腹が突出すると猫背になってしまうかということについてご説明していきます。
人の体は骨が積み重なって立っています。積み木を思い出して頂ければ分かりやすいかと思います。一つの積み木が前に出れば、倒れないようにその上の積み木は後ろにずれます。今度は後ろに倒れないようにその上の積み木は前にずれます。
人の体でいうとお腹が突出しているということは骨盤が前に出ている状態となります。骨盤の上にある腰の骨や胸の骨は後ろにずらし、その上にある首の骨を前にずらしてバランスを取るようにできています。これにより背中が丸まり、頭が前に出る猫背の姿勢が出来上がってしまいます。
2)パソコンや書き物など体の前で手の作業する時間が長い
基本的に手を使う作業はほとんど体の前で行われます。つまり、手を使う仕事や作業をされている方は猫背になりやすい特徴があります。
手を使う際に重要となってくるのは肩甲骨になります。以前にも肩甲骨の大切さについてお話しさせて頂きましたが、手を前にすると肩甲骨は体の外側に引っ張られます。肩甲骨が体の外側に移動すると胸の骨が丸まってしまうという決まりがあります。
この姿勢を長時間取っていると筋肉が硬くなり、常に肩甲骨が外側に引っ張られた状態となり猫背が習慣化されてしまいます。
早速画像を参考にチェックしてみましょう!
テストの結果がいかがだったでしょうか?
どちらか一方でも難しかった場合は、猫背になっている可能性があります。猫背にも個人差がありますので、普段気づかない方もいるかと思いますが、そのままにしておくといつかは猫背になってしまう可能性があるので、ぜひ今から予防や改善を意識してみてはいかがでしょうか?
今回のまとめ
・猫背の姿勢は首・肩周りの筋肉への負担が大きく「肩こり」になりやすい
・猫背はお腹の力を抜いて立っている方や手の使用頻度が多い方がなりやすい
・猫背は体のバランスを取るためになっている場合が多い
・多くの方がなっている可能性があるので、早めの予防・改善が大切
今回は肩こりになりやすいランキング1位「猫背」について特に、なぜ猫背になると肩こりになるのか、なぜ猫背になってしまうのかを中心にお伝えさせて頂きました。
次回は、猫背になりやすい原因をそれぞれ分けてその改善策についてお伝えしていきます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
メディカルフィットネスさくら 坂本英樹