2018.05.07
☆腰痛の現状について
腰痛は生涯で5人に4人が腰痛を経験し、そのうち3人に1人の腰痛は半年以上続くといわれています。
腰痛の発生割合が多いものに非特異的腰痛があり、腰痛の85%が非特異的腰痛に分類されます。
☆腰痛になる危険性
次にあげる4つの項目についてあてはまるものはありますか。
①運動不足
②喫煙している
③重機の使用や介護をする機会がある
④精神的・心理的な不安
これら4つの項目の中で、当てはまるものが多いほど、腰痛の危険性が高いと言われています。
また、これら4項目の中でも、腰痛を引き起こす因子として注目されているのが心理社会的要因、すなわち心身のストレスです。
長く心身のストレスにさらされると、幸せホルモンといわれる「セロトニン」という脳内物質の分泌が低下します。
その結果、わずかな痛みでも強く感じたり、痛みが長引くことになります。
☆腰痛に対するとらえ方
何もしなくても腰の痛みがなくなったことありませんか?
腰痛は心理的要素が大きいことを説明しました。
つまり、痛みがあるときの対処は、「不安だから、ベッド上で安静にして温める」よりも「すぐ治るから、痛みがあってもできることをする」といった考え方・行動が重要になります。
しかし、当然注意しなければならないときもあります。
画像の診断が可能な腰痛に対しては、医師の診断・判断に沿った治療が優先すべきです。
時間や動きと関係のない腰痛や足の異常感覚や足に力が入らない、その他1ヵ月以上痛みが継続するなどの場合は医師に診てもらうようにしましょう。
☆腰痛の原因
心理的要素を除き、腰痛が生じる原因として一番多いのは腰への過剰負担があげられます。
過剰負担の原因は腰が動きすぎること、腰周辺の筋肉を使いすぎてしまうことがあげられます。
腰周辺の重要な機能は安定です。
そのため、腰の負担を強くしてしまう、「姿勢不良」、「筋力低下」、「股関節の硬さ」を改善する運動を継続して行っていくことが重要になります。
腰痛は誰にでも起こりうるものです。
しかし、決して予防できないものではありません。
まずは運動不足を解消し、健康への第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?